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命のとまり木 〜世の中と向き合ってみた〜
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シティ・デストロイヤー現る
映画「インディペンデンス・デイ」を初めて観たのは、1996年12月、ドイツ出張のために乗ったスカンジナビア航空の機内だった。直径24㎞にもおよぶ宇宙船=シティ・デストロイヤーがアメリカの大都市に出現し、地球を侵略する地球外生物と人間との格闘を描いたSF大作。この路線の上映サ...
2022年8月31日


名脇役にエールを
決して主役にはならないが、この時期から欠かさず食卓で脇役の座を主張する大根。気候変動の影響がここにも出ているのか、生産量は減少傾向。普通なら価格は上がるはずだが、日本近海で主役の秋刀魚がこれまた気候変動なのか姿を消していることから、大根の需要そのものが減っている。それにもか...
2021年10月2日


昭和の一枚、一杯への憧れ
「私が先生と呼ぶのは学校の恩師とお医者さんだけだよ」 これは亡くなった大橋巨泉さんの言葉。世の中には「先生」と呼ばれる人が多すぎだと、永田町を揶揄していた巨泉さんの鋭い突っ込みを思い出した。参院に当選して僅か半年で議員を辞めた巨泉さん自身、果たして何回先生と呼ばれたのか是非...
2021年6月22日


お悩み、お聴きしましょうか?
医学的には正式な病名ではない五月病。環境への適応を過剰に頑張った挙げ句、5月に新入社員が無気力状態に陥る病だが、新人研修や配属が決まった6月頃に心身の不調を訴える「六月病」もあるのだ。政府や自治体が出社を極力抑えるように要請しているコロナ禍では、研修も、配属された組織でのコ...
2021年6月20日


クーベルタンへの質問
思えば1年前、外出自粛を強いられていたとき、運動不足解消と言う名目で妻とよく1時間ほど散歩をしていた。幾つかある散歩コースのうち、新国立競技場を1周して帰る日は、競技場外周道路を走る車の数もまばらという印象で、巨大な建造物は既にオリンピック後のレガシーと化しているかのように...
2021年5月6日


昭和の一枚、故郷の街歩きから
20代前半は、カメラを手放さない毎日だった。今の時代は、誰もがスマホを手放さないことで、「1億総カメラマン時代」になっているが、40年近く前のその頃は、一眼レフのフィルムカメラを持ち歩くマニアが多かったこと、さらに、昭和61年にはフィルム付き使い捨てカメラの登場も拍車をかけ...
2021年2月14日


北国の窓に一夜のアート
誰もが窮屈さを抱えたまま、2021年が始まった。暖冬と言われた前年とは違い、朝は布団の中の温もりをいつまでも感じていたい日が続く。久し振りに北国の年始を経験。パジャマの上に綿入れの袢纏をはおり、嫌々ながら布団を出てカーテンを開けようとするが、その手が一瞬止まった。誰もが判る...
2021年1月20日


陽は必ず昇る
かつて、これほどまでにマスクを意識した年があっただろうか。毎年、日本では花粉症の流行前の1月頃から使い捨てマスクが店頭を賑わす。しかし、今回は日本のみならず、世界中でマスクを求める人が急増した。春先には品薄状態がしばらく続き、ネット通販で高額な販売価格が示される事態に。そう...
2020年12月31日


富士が心に映る日
夏の富士は化粧もせず、山肌を露わにしているだけで味気ない。それに対して冬の富士はちゃんと化粧を施し、雲という衣装を身に纏って様々な美しい姿で私たちの目を楽しませてくれる。北斎は、季節、場所、その日の気象条件によって表情を変える富士を浮世絵にしたためたが、その北斎が描いた情景...
2020年12月10日


カン違いは許さないでスガね
総理大臣が替わった。7年8カ月にわたった長期政権に終止符が打たれ新政権が誕生すると、国民は新たな期待を抱くものだが、やれ派閥均衡だの、やれ安倍継承だの、既に期待を裏切るようなキーワードばかりがメディアに登場している。言うまでもなく、新政権に課せられた最大のテーマはコロナの終...
2020年9月18日


花火、萩焼、夏の花
二十四節気の一つである「立秋」の意味を理解すれば、酷暑も少しは我慢できるだろうか。立秋は暑さの頂点とされ、この日を境に季節の挨拶が変わる。夏至から、小暑、大暑と続き、暑さがピークになる頃、日本ならではの夏の風物詩「花火」が列島各地を賑わす。しかし、残念ながら今年の夏の夜空に...
2020年8月7日


鳥−「1」=烏
客先への訪問機会が失われたと耳にすることが多くなった。訪問営業スタイルに代わり、リモート営業が主流になろうとしているが、対面での会話には、言葉として発せられない無言の意思疎通があることを忘れてはいけない。目の動き、ちょっとした仕草、ため息など、その場の空気感こそ、人と接する...
2020年8月2日


Go To 傷心旅行
新婚旅行…今は無理でしょ。修学旅行…可哀想だけど授業でしょ。社員旅行…既に死語でしょ。「旅」と名のつくものがことごとく中止に追い込まれたにもかかわらず、変なキャンペーンはなぜか予定を前倒してスタートした。観光や宿泊など、「旅」周辺の業界活性化というコンセプトは決して間違って...
2020年7月22日


発言には責任を
5月初旬、緊急事態宣言の期間延長の記者会見で、一応我が国のリーダーということになっている人は、「持続化給付金の入金は早ければ8月…」と発言した。「8日から…」と述べるところを、プロンプター表示の見間違えでこう口走ったのだが、こんな重要なことすら頭に入っていないのかと、憤りを...
2020年7月12日


再開と再会
気がつけば椿が花材だった季節は終わり、夏の花材へ。自粛の3ヶ月は、無情にも花と出合う時間を奪う3ヶ月でもあった。しかし、花自身は、生きること、咲くことをやめない。その証拠に、夏椿、山法師、薊、金糸梅、岡虎の尾、山牛蒡などが、ちゃんと出番を待っていた。茶花の稽古を一部再開させ...
2020年6月29日


雪がお似合いの布袋様
七福神のお一人、布袋様の衣装はいつも布一枚だけ。寒くないのだろうか。その恰幅の良さから、真冬でもきっと身体がホテっていて、だからホテイ様なのか。そんな訳はないが、ある雪の日、布袋様が道端で横になって休んでいたところ、一面が雪化粧だったにもかかわらず、布袋様の周りだけはまった...
2020年6月22日


てんとう虫の出番はいつ?
雨の多い季節になぜ結婚式?「ジューンブライド」に首を傾げ、些かケチを付けたくなる人も少なくないのではないか。3〜5月が農作繁忙期のため、結婚解禁が6月だった。あるいは、日本とは違い6月は雨が少ない。これらは、いずれもヨーロッパの慣習に由来しているらしいが、世界のジューンブラ...
2020年6月9日


紫陽花と過ごす月
6月と言えば紫陽花の季節。品種が多い紫陽花は、あちらこちらの庭園に植えられ、雨の季節に愛されている。なかでも小紫陽花は淡い青色の小花をたくさんにつけ、ほのかな香りを楽しむことができる。そろそろ、蒸し暑さを感じるようになったある日、近くの公園をぶらぶらしてみると、満開の美容柳...
2020年6月3日


先取り一句
5月のこの時期、密かに楽しみにしていることがある。某生保会社が募集したサラリーマン川柳の結果発表だ。サラリーマンではなくなって20年以上も経ってしまったからなのか、 企業戦士の胸の内を想像し、毎年クスクスとさせてもらっている。既に死語と化した“企業戦士”という言葉を使うこと...
2020年5月30日


蛍の季節
気が付くと、新緑の緑が色濃く感じる季節になってきた。我が家の蛍袋も、可憐な姿を披露しようとしている。洋種のホタルブクロはカンパニュラと呼ばれ華やかに咲くが、日本の蛍袋は楚楚と首を垂れる姿がなんとも愛おしい。蛍が飛び交う頃になると、白または紅紫色の山蛍袋が野山で咲き始める。子...
2020年5月21日
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