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命のとまり木 〜世の中と向き合ってみた〜
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陽は必ず昇る
かつて、これほどまでにマスクを意識した年があっただろうか。毎年、日本では花粉症の流行前の1月頃から使い捨てマスクが店頭を賑わす。しかし、今回は日本のみならず、世界中でマスクを求める人が急増した。春先には品薄状態がしばらく続き、ネット通販で高額な販売価格が示される事態に。そう...
2020年12月31日


富士が心に映る日
夏の富士は化粧もせず、山肌を露わにしているだけで味気ない。それに対して冬の富士はちゃんと化粧を施し、雲という衣装を身に纏って様々な美しい姿で私たちの目を楽しませてくれる。北斎は、季節、場所、その日の気象条件によって表情を変える富士を浮世絵にしたためたが、その北斎が描いた情景...
2020年12月10日


長雨の秋、花に感謝
何度観てもラストシーンで目頭が熱くなる映画ある。「栄光ある失敗」と称された「アポロ13」だ。映画の中では、ラヴェル船長が夜空の月に親指を重ねるシーンが印象的だ。中秋の名月の晩、人目を気にせずそのポーズを真似てみた。それほど美しく輝くお月様に心が躍ったのは、9月の東京が、秋の...
2020年10月12日


カン違いは許さないでスガね
総理大臣が替わった。7年8カ月にわたった長期政権に終止符が打たれ新政権が誕生すると、国民は新たな期待を抱くものだが、やれ派閥均衡だの、やれ安倍継承だの、既に期待を裏切るようなキーワードばかりがメディアに登場している。言うまでもなく、新政権に課せられた最大のテーマはコロナの終...
2020年9月18日


初秋、器と花の出合い
今年の五山の送り火では、京都市内を囲む山々にある火床には一部しか炎が灯されず、残念ながら「大文字」「妙法」「舟形」「左大文字」「鳥居形」を見ることはできなかった。しかし、縮小ではあるものの、先祖の精霊を送るお盆の伝統行事は、地元保存会の方々の努力で見事に実行された。京都五山...
2020年8月19日


花火、萩焼、夏の花
二十四節気の一つである「立秋」の意味を理解すれば、酷暑も少しは我慢できるだろうか。立秋は暑さの頂点とされ、この日を境に季節の挨拶が変わる。夏至から、小暑、大暑と続き、暑さがピークになる頃、日本ならではの夏の風物詩「花火」が列島各地を賑わす。しかし、残念ながら今年の夏の夜空に...
2020年8月7日


鳥−「1」=烏
客先への訪問機会が失われたと耳にすることが多くなった。訪問営業スタイルに代わり、リモート営業が主流になろうとしているが、対面での会話には、言葉として発せられない無言の意思疎通があることを忘れてはいけない。目の動き、ちょっとした仕草、ため息など、その場の空気感こそ、人と接する...
2020年8月2日


Go To 傷心旅行
新婚旅行…今は無理でしょ。修学旅行…可哀想だけど授業でしょ。社員旅行…既に死語でしょ。「旅」と名のつくものがことごとく中止に追い込まれたにもかかわらず、変なキャンペーンはなぜか予定を前倒してスタートした。観光や宿泊など、「旅」周辺の業界活性化というコンセプトは決して間違って...
2020年7月22日


発言には責任を
5月初旬、緊急事態宣言の期間延長の記者会見で、一応我が国のリーダーということになっている人は、「持続化給付金の入金は早ければ8月…」と発言した。「8日から…」と述べるところを、プロンプター表示の見間違えでこう口走ったのだが、こんな重要なことすら頭に入っていないのかと、憤りを...
2020年7月12日


再開と再会
気がつけば椿が花材だった季節は終わり、夏の花材へ。自粛の3ヶ月は、無情にも花と出合う時間を奪う3ヶ月でもあった。しかし、花自身は、生きること、咲くことをやめない。その証拠に、夏椿、山法師、薊、金糸梅、岡虎の尾、山牛蒡などが、ちゃんと出番を待っていた。茶花の稽古を一部再開させ...
2020年6月29日
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