クーベルタンへの質問
- ytwa98
- 2021年5月6日
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思えば1年前、外出自粛を強いられていたとき、運動不足解消と言う名目で妻とよく1時間ほど散歩をしていた。幾つかある散歩コースのうち、新国立競技場を1周して帰る日は、競技場外周道路を走る車の数もまばらという印象で、巨大な建造物は既にオリンピック後のレガシーと化しているかのように映ったと記憶している。外周道路の脇には日本オリンピックミュージアムがあり、五輪のオブジェを背景に自撮りする人さえも皆無だった。そして1年経った今、国内の感染状況が当時よりもはるかに悪化しているにも関わらず、オリンピックへの「強い執着」「開き直り」「IOCへのポーズ」とも見えるような強引な舵が切られようとしている。「自己を知る、自己を律する、自己に打ち克つ」ことがアスリートの義務であり最も大切だと説いたクーベルタン。日本は、まさに己を知って律し、この難局に打ち克てるかの正念場だ。近代オリンピックの父よ、今のお気持ちをお聞かせ願いたい。
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