シティ・デストロイヤー現る
- ytwa98
- 2022年8月31日
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映画「インディペンデンス・デイ」を初めて観たのは、1996年12月、ドイツ出張のために乗ったスカンジナビア航空の機内だった。直径24㎞にもおよぶ宇宙船=シティ・デストロイヤーがアメリカの大都市に出現し、地球を侵略する地球外生物と人間との格闘を描いたSF大作。この路線の上映サービスには字幕は無いが、分かりやすく単純なストーリーなので食い入るように観たのを思い出した。映画で登場したシティ・デストロイヤーを彷彿させるような雲が津軽海峡にかかったその日、子どもの頃によく見たイカ釣りの漁火が不気味なシティ・デストロイヤーを下から照らしていた。隣にいた妻に思わず「インディペンデンス・デイみたい」と言ってしまうほど印象的だった。夜8時を過ぎる頃には漁火の数が少しずつ増えてくる。1隻で蛍光灯5,000本に相当する強烈なアッパーライトで、夜の雲が昼の雲に装いを変えるはずだが、漁火の数はどうもこれが限界らしい。そのせいか、この日は函館山もどこか寂しげに見えた。
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