再開と再会
- ytwa98
- 2020年6月29日
- 読了時間: 1分

気がつけば椿が花材だった季節は終わり、夏の花材へ。自粛の3ヶ月は、無情にも花と出合う時間を奪う3ヶ月でもあった。しかし、花自身は、生きること、咲くことをやめない。その証拠に、夏椿、山法師、薊、金糸梅、岡虎の尾、山牛蒡などが、ちゃんと出番を待っていた。茶花の稽古を一部再開させたのが6月中旬。稽古場には、「花からエネルギーをいただきます」「入れた花で部屋も気持ちも明るくなります」と、夏本番を前に力強い言葉がたくさん飛び交う。福岡の稽古先では、自宅の庭に咲いた半夏生を手に会場を訪れる方の姿もあった。ほらごらん、夏至を過ぎれば、その名の通りちゃんと庭で半夏生と再会できるのだ。茶花の稽古を再開することは、花と再会すること、そして皆さんと再会すること。頭に山の姿が映し出された。あの道に、あの木の下に、あの花。山で深呼吸したくなった。
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