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昭和の一枚、一杯への憧れ

  • ytwa98
  • 2021年6月22日
  • 読了時間: 1分

「私が先生と呼ぶのは学校の恩師とお医者さんだけだよ」 これは亡くなった大橋巨泉さんの言葉。世の中には「先生」と呼ばれる人が多すぎだと、永田町を揶揄していた巨泉さんの鋭い突っ込みを思い出した。参院に当選して僅か半年で議員を辞めた巨泉さん自身、果たして何回先生と呼ばれたのか是非聞いてみたい。とは言うものの、多くの人にとって本当の先生は、巨泉さんが言うようにやはり学校の恩師ではないか。歳を重ねてから恩師と何気ない故郷の会話ができるのは実に幸せなことだと思う。携帯もパソコンも存在しなかった時代、遠くの人への意思伝達は手紙が当たり前だった時代に、言葉で自分の思いを伝えることの美しさを教えてくれた恩師と、互いにパソコン画面を見ながら会話ができるのは歓びを通り越してもはや財産と言って良い。昭和を振り返り、故郷の路地裏食堂で恩師と交わす一杯はきっと格別な味わいだろう。

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