花火、萩焼、夏の花
- ytwa98
- 2020年8月7日
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二十四節気の一つである「立秋」の意味を理解すれば、酷暑も少しは我慢できるだろうか。立秋は暑さの頂点とされ、この日を境に季節の挨拶が変わる。夏至から、小暑、大暑と続き、暑さがピークになる頃、日本ならではの夏の風物詩「花火」が列島各地を賑わす。しかし、残念ながら今年の夏の夜空には美しい大輪の花は咲かない、と思っていたら全国の花火師たちが粋な計らいで私たちの心を癒やしてくれた。時を同じくして、萩焼の坂倉正紘氏の個展を訪れた。そこで出合った花入に似合う夏の花を入れてみた。我が家の狭い玄関にもピッタリ収まるではないか。坂倉氏は、物静かな語り口でありながら、作風に斬新さを取り入れ、力強さを醸し出す。作家の心意気を感じ、花の季節感を感じ、団扇の中に大輪の迫力を感じ、残暑に臨もう。
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